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ご挨拶


MESSAGE

CEO

建設工学は国家形成の根幹をなす社会基盤整備を担い、一般社会と密接な関係を持つにも関わらず、一般社会での認識は低い状況にあります。特に、トンネルなどの地中構造物は、地盤に関する未解決な事項が多いことから、極めて専門的な分野として取り扱われ、その認識はさらに低いものと考えられます。
 専門技術としてみた場合でも、トンネルなどの地中構造物は、例えば「施工時の地盤挙動や支保の効果」、「完成構造物の安定性」、「維持管理における変状原因推定や健全度評価」などの設計、施工、維持管理に関する技術は、経験工学の最たるものであり、各技術者の経験的知識に強く依存しています。

 また、従来、地中構造物は地震に強いと言われてきましたが、地震規模、震源距離、地質条件、構造条件によっては甚大な被害が生じることも分かってきました。トンネル等の地下構造物が地震時の緊急避難路や物資の輸送路として期待されることを考えると、その耐震性能を正しく認識する必要があるにも関わらず、未だ耐震性能照査技術は確立されてはいません。
 さらに、トンネル等の地下構造物は完成後の経過年数が確実に増え、今後、経年劣化、変状の顕在化等が避けえぬ実態にあり、健全度評価、寿命予測、対策工設計等の維持管理技術の体系化が喫緊の課題となっています。地方自治体や中小規模の道路・鉄道事業者においては予算や要員の継続的配置が満足な状態にはありません。
 特定非営利活動法人(NPO法人)トンネル工学研究会は、「持続可能な社会の構築」を目指し、これらの課題解決のために、一般市民と専門技術者を結ぶ役割を果たしていきたいと考えています。

                                   


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